失敗しない焼き鳥屋開業⑨お客さんとお店はプラスマイナス
今回は、焼き鳥屋を経営していくにはどのような努力が必要かについて語っていきたいと思います。
お客さんとはどういうときに焼き鳥屋に行きたくなるか?
おなかがすいた。焼鳥が食べたい。のどが渇いてビールが飲みたい。などに加えて、
仕事で嫌なことがあったので仲間と酒を飲んで愚痴りたい。仕事と家庭の間にワンクッション入れたいなど何かしらのマイナス部分をもっているときに焼き鳥屋に行きたくなるのです。
そこでわれわれ店側は磁石のマイナス極がプラス極に引き付けられるように、圧倒的なプラスのパワーでお客さんを引き寄せる努力をしなければならない。
おなかがすいたお客さんにはおいしい焼鳥を、のどが渇いたお客さんには冷たいビールを、精神的マイナスを抱えたお客さんには疲れが癒えるような快適な環境と元気な接客でおもてなししなければならない。
自分がマイナスの時に、まずい焼鳥やぬるいビールは飲みたくないし、貧乏神が取り付いたような汚くて暗い雰囲気の店には行きたくないですよね?焼き鳥屋は基本「待ちの商売」なんでお客さんを求めて攻めていくことができない。なので徹底的に自らのプラスのパワーを高めてお客さんを引き寄せていくしかないんです。
そのなかで一番難しいのは何か?それはマスター自身の心の健康です。
焼鳥やビールのクオリティはやるべき作業をきっちりこなせばある程度のレベルは保つことができる。
でも心の健康は意識して高めていかないと維持することは難しい。商売をしているといろいろと悩みも出てきます。売り上げのこと、スタッフのこと、やっかいなお客さんのこと、それらに加えて家庭でもいろいろな問題がおきて頭と心が本当に疲れるときがあります。
なので商売を長く続けていきたいなら自分のストレス解消法をしっかり見つけることが重要です。開業後しばらくは気も張って仕事一本で突っ走れるし、そうすべきだと思いますが、商いは飽きないと言われるように商売は毎日同じことをコツコツコツコツ続けていかなければならないので、その中で気持ちを常にフレッシュな状態に保つことを心がけなければなりません。よく働き、よく遊ぶ、これが重要です。